日本フィル&サントリーホール「とっておき アフタヌーン」

5月8日、日本フィル&サントリーホール「とっておき アフタヌーン」へ行ってきた。

指揮:藤岡幸夫
ヴァイオリン:服部百音
ナビゲーター:政井マヤ

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 
ストラヴィンスキー:組曲『火の鳥』(1919年版)


前半のV協奏曲では、服部百音さんの演奏に浸った。演奏前のトークでは初々しさに溢れていたが、いざ演奏が始まると中々堂に入ったものだった。野太い低音に痺れ、高音は煌めくダイヤの如く硬質だが、暖かさや優しさを感じた。第二楽章ではついに涙腺が決壊した。

演奏は丁寧で、この曲を慈しんでいるように思えた。トークでは、赤ん坊の頃はこの曲を聴くと泣き止んだと話されていた。この曲への彼女の愛が、ひしひしと伝わって来る演奏と思えた。私もこの曲が大好きなので、感慨一入だった。

演奏終了後、カーテンコールで舞台中央に立つたびに、四方の客席夫々へ深々と最敬礼。彼女の人柄を垣間見て、その健気さに再び涙腺決壊。女性に泣かされたのは、小学生の時以来だ!(笑)

ソリストのアンコールは、エルンストの「『夏の名残のバラ』による変奏曲」。素晴らしい技巧に舌を巻いた。特に、弾く由美を持つ右手は弦から離れているのに、ピチカートが聞こえて時は驚いた。後ろに控えるオケのバイオリンか?それとも口で引いているのか(笑)?思わず弾く姿を凝視した。どの指かは定かではないが、左手を使っていたようだ。この変奏曲もまた、優しさに溢れる演奏で、心の中を春風が吹き抜けたかの様に暖かくなった。初めて聴いたが、今では大好きな曲になった。

そう言えば、服部百音さんを知ったのは、3月に放送された「今夜も生でさだまさし」だった。あの時の演奏に圧倒され、生で聴きたいと思った。今回諸条件が偶々合い、運命に導かれるように聴きに行けた。幸運に感謝。そうそう、会場には、さだまさしさんからの花籠があった。

後半は、指揮者藤岡幸夫さんの実演を交えた解説と聴きどころの紹介から始まった。分かり易く楽しい解説は、政井マヤさんとの息も合っている。誤解していた所が正され、新たな知識を得られたことに感謝。藤岡さんの「火の鳥」への思い入れと愛情を感じた。

演奏は、解説通りの直球が次々と投げられ、しっかりと受け止めさせてもらった。「王女たち」「子守歌」「終曲」の夜明けシーンはしっとりしっとりと美しく、「凶悪な踊り」は迫力満点。フィナーレは力強く、また希望に満ち溢れていた。「火の鳥」が羽ばたくかのように指揮する藤岡さんの姿も印象深かった。

蛇足ながら、自分にとって平成最後と令和初めの演奏会(ついでに言えば、平成最後から2番目も。3回連続と言うか、3か月連続と言うか・・・)で、組曲「火の鳥」(1919年版)を聴くこととなった。流石100周年!!

アンコールは、エルガーの「ゆうべの歌」。弦楽器のアンサンブルが印象的。これも初めて聴いた曲だが、優美で慈しみ深く感じた。素敵な曲を素晴らしい演奏で堪能できた。再び未知の名曲と出会えたことに感謝。

藤岡幸夫さんは、少し強面(失礼)で近寄りがたい印象があったが、実は気さくで気の良いオッサンだった。(再び失礼。親しみを込めた表現はこれしか思い浮かばなかったのでお許しを!)また、ソリストやオケを立てる姿勢に感服した。

今回は、素晴らしい演奏だけでなく、服部百音さんと藤岡幸夫さんお二人の人柄にも触れることもでき、本当に収穫の多い演奏会だった。終演後、ミーハー根性丸出しで(笑)、お二人のサインをいただいたのも良い思い出である。

何だかんだと書き始めたら、ついつい長くなってしまった。最後に、服部百音さん、藤岡幸夫さん、政井マヤさん、日本フィルハーモニー交響楽団 の皆さん、素敵な演奏会をありがとうございました。(四方へ最敬礼) 近いうちにまた聴きに行けたらと思っています。

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